まとめてmemoだよ
感想どころかもう何を観たのかすら覚えてないほどmemoしてませんでした…。
- bold;">2001年宇宙の旅(スタンリー・キューブリック/1968年/アメリカ):私の大好きな「WALL-E」がコレのどうのこうのと言う話を聞いたので、今さらですが観てみました。後で解説読んで納得はいったけど、観ている間のわけがわからない感じの方が魅力的だったかも。
- bold;">カンフー・パンダ(ジョン・スティーヴンソン/2008年/アメリカ):「ヒックとドラゴン」に引き続き、人が(というか私が)どういうところでググッとくるか、作り手に全部わかられているようで、ちょっとこわい。パンダのお父さんが大好き!
- bold;">ぼくの大切なともだち(パトリス・ルコント/2006年/フランス):展開がちょっと強引て気もしたけど、まあいいや。
- bold;">親密すぎるうちあけ話(パトリス・ルコント/2004年/フランス):よくこんな話で進められるなぁと。あれこれ憶測しながら観るのは嫌いじゃないです。
- bold;">ポロック 2人だけのアトリエ コレクターズ・エディション(エド・ハリス/2000年/アメリカ):ポロックって、偶然思いついた技法で適当に描いてブレイクしたんでしょ、と学生の頃よく知らずに思ってました。この映画を観て、そこにアル中要素追加!
- bold;">大いなる休暇(ジャン=フランソワ・プリオ/2003年/カナダ):途中まで、映画の中の人達のノリについていけなかったけど、最後らへんはよかったと思う。
インランド・エンパイア/アントワーヌとコレット・夜霧の恋人たち/キスキス バンバン L.A.的殺人事件/エンゼル・ハート
インランド・エンパイア(デイヴィッド・リンチ/2006年/アメリカ)
前半、私はこれを観続けて大丈夫?何かの拍子にあっちの世界へ足を踏み入れるんじゃ…と思いながら観ていました。特になにも起こらないけど、なにか想像もできないような恐ろしい事が起こりそうな予感だけが永遠と続き、それがとっても怖くてわくわくしました。一転、後半は理解出来るお化け屋敷的な展開で…。いえ内容は理解出来てませんが。最初は切り離されてた話や役柄がだんだん混ざっていく感じが良かったです。
アントワーヌとコレット・夜霧の恋人たち(フランソワ・トリュフォー/1968年/フランス)
ジャン=ピエール・レオーが苦手なのですが…なかなかどっこい良かったです。ところどころにお茶目なやりとりがあって、あ〜私は今フランス映画を観ている!という気になりました。そしてDVDに同時収録されてる、ヌーヴェルバーグ監督総動員の豪華映像にクラクラ!
キスキス バンバン L.A.的殺人事件(シェーン・ブラック/2005年/アメリカ)
大好きなロバートダウニーJr.が観れただけで満足です。内容を思い出したいけど、もう彼の事しか覚えてない。
エンゼル・ハート(アラン・パーカー/1987年/アメリカ)
シャーロット・ランプリングが目当てで見ましたがあんまり出てなくて残念。ミッキー・ロークって、初めて見た。
ロング・グッドバイ/やさしい嘘/インセプション/パティニョールおじさん
ロング・グッドバイ(ロバートアルトマン/1973年/アメリカ)
私のマーロウが実写に?と、ずっと気になっていた映画です。とはいえ、どうやったって、思い入れのある人物のイメージと現実の俳優とは合わないもんだし、原作と映画は切り離して観ていました。正直、淡々としていて映画的にもあんまり良さがわかりませんでしたが…まあこんなもんでしょうか。エリオットグールドが顔を黒くするところは気狂いピエロかと思った。
やさしい嘘(ジュリー・ベルトゥチェリ/2003年/フランス・ベルギー)
かわいくてちょっととんがったおばあちゃんが出てるってだけで、もうすべてOKになります。というだけでない、いい映画でした。俳優さんが、みんな役にぴったりでした。
インセプション(クリストファー・ノーラン/2010年/アメリカ)
渡辺謙さんがどんな感じかと観てみました。二層目ですごい頑張ってるジョセフ・ゴードン=レヴィットが、一層目では幸せそうに寝ている姿のギャップが笑えた。ほのぼのとした、いいチームで良かったと思う。ラストは惑星ソラリスぽいけど、決定的にそうってわけでもないのか。
パティニョールおじさん(ジェラール・ジュニョ/2002年/フランス)
メイキング映像で、やたらパティニョールおじさんが指示を出してるなあって思ってたら、おじさんが監督でしたよ。監督主演って図が苦手なので、知っていたらまた違った印象になったと思うけど、おもしろかったです。ふつうのおじさんが、何かのきっかけですっごいがんばるって、いい。
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どれもちょっと前に観たので、ちゃんとメモ出来ず。やっぱり観た後すぐ書かないとダメですね。
ピアニスト/列車に乗った男/動物、動物たち/パラノイドパーク
ピアニスト(ミヒャエル・ハネケ/2001年/フランス・オーストリア)
もう勘弁してください…と頭を抱えながら観ました。ここか、と見当つけてるところとは別の角度からぶっ飛んでくるミヒャエル・ハネケの魔球。途中までそのことに気づかず、この俳優ちょっとプルシェンコに似てるかも、なんてぼんやりしていてえらい目に合いましたよ。妄想が現実になっても思い描いていたものとは違うってこと。最後も彼を◯○ことを妄想してたけど、やっぱり現実には出来ずに自分の胸の苦しみをまぎらわすためにしたことかなって。でもすごい映画なのは間違いないし、監督の思惑にはまって鑑賞出来たと思う。
列車に乗った男(パトリス・ルコント/2002年/フランス)
ずいぶん前にパトリス・ルコントの映画を観て、苦手だな〜って思って以来避けてましたが、これ!なかなかいいじゃん!特に『ピアニスト』を観てライフポイントがわずかになった後だったので、この映画の居心地の良さにしみじみしてしまいました。ジャン・ロシュフォールとジョニー・アリディ、このふたりが別々に生きてきたそれぞれの人生、そして偶然出会って起こる化学反応みたいなものをほんのわずかな会話だけで感じ取ることができました。もっとずっとこのふたりを見ていたかった。
動物、動物たち(ニコラ・フィリベール/1994年/フランス)
動物園の話かと思ってたら、博物館の改修工事のドキュメンタリーでした。それぞれの担当者によって、生前の姿を取り戻す剥製たち。中身をきれいに取り除かれセーターのように折り畳まれていくセイウチ(?)や、念入りに色塗りや形を整えられるもの、ひとつひとつ慎重に羽をひろげて飾られる蝶たち、どういう展示にするかの話し合い。撮ってる側を感じさせるものや下手な質問で何もかもぶちこわしにするインタビューなんてものは一切なく、ただ淡々と作業が進められる様子を丁寧に描いている。こういうドキュメンタリーが好きだなって思う。『音のない世界で』『ぼくの好きな先生』に続き、ニコラフィリベール監督作品を今後も観ていきたい。
パラノイドパーク(ガス・ヴァン・サント/2007年/フランス・アメリカ)
パリ・ジュテームでの作品が好きだったので、観てみました。ちょっと映像が凝りすぎじゃないかと思ったり退屈もしたんだけど、なんかよかったです。映画全体が主役の男の子の心情をあらわしているようで、もや〜っと場面が漂ってる感じ、異物として写るガールフレンド、親の不在感など、説明的でなく肌で感じ取れるような。こういう風に撮るのは難しいのか意外と簡単なのかわからないけど。
ぼくのエリ 200歳の少女/冬の猿/ シャネル シャネル
ぼくのエリ 200歳の少女(トーマス・アルフレッドソン/2008年/スウェーデン)★★★★★
すみからすみまでゾクゾクしっぱなしでした。ポーの一族のような血のつながりの関係ではなく、ヴァンパイアとともに生きてきたあのおじさんが切なかった…。ホラーとかヴァンパイアものとかのジャンルではくくれない、けれどきちんとホラー、ヴァンパイアを描けていたと思う。エリとオスカーが話している時の時間が止まったような親密な映像。北欧独特の空気感や美しい色彩、と残酷な描写が上手く合っていた。見せるところと見せないところ。原題は「正しいものを中に入れろ」だそう。映画を観た後でこの言葉を聞くと切なさが増します。最初エリがオスカーを中に入れ、そしてオスカーがエリを中に入れた。『200歳の少女』はどうかと思うけど、『ぼくのエリ』という邦題は悪くないと思う。原作『モールス』も読むつもり。
冬の猿(アンリ・ヴェルヌイユ/1962年/フランス)★★★☆☆
どうもこの世界はジャン・ギャバンとベルモンドのために存在してるというか、その他はひとまとめって感じで…ふたりが盛り上がれば盛り上がるほど、冷めてしまった。青髭も今イチで、誰にも魅力を感じなかった。同じくジャン・ギャバンが出てた、マルセル・カルネの『霧の波止場』のパナマの人たちは好きだったなぁなんて…。脇役にも人生があるんだって感じさせて欲しいんだ。でも若かりし頃のシュザンヌ・フロンを観れてうれしかった。彼女はおばあちゃんになってからの方が可愛さが増してるように思う。
シャネル シャネル(1986年/フランス)★★★☆☆
前になにかでココ・シャネルのドキュメンタリーを見たので、だいたい知ってる事ばかりでした。が、いつも記号のようにしか話すところを見たことがないカール・ラガーフェルドが、若い頃ちょっとぽちゃ〜りしていてたくさんしゃべっていたのが興味深かったです。
ブラック・ボックス 記憶の罠/パンズ・ラビリンス/奇跡の海/ベジャール、バレエ、リュミエール
ブラック・ボックス 記憶の罠(リシャール・ベリ/2005年/フランス)★★★☆☆
すごく気に入った『ぼくセザール10歳半1m39cm』のリシャールベリ監督作品。特にサスペンス全般に興味がないので、そのへんはどうでもいいんですが、映像が凝ってて良かったです。映像で表現する意味がちゃんとある映像で、主人公の心理が細かく伝わってきました。しかもその主人公は混乱しているけど私はその混乱ぶりを混乱せずスッキリ観られました。
パンズ・ラビリンス(ギレルモ・デル・トロ/2006年/スペイン・メキシコ)★★☆☆☆
血がぶわっと出たり肉体を切られたりする痛い描写は妙にリアルなのに、秘密のノートの絵や苦労して(?)手に入れる鍵や剣など小道具がしょぼいんじゃないかな。『ヒックとドラゴン』のドラゴン図鑑や『秘密の花園』の鍵みたいに、私も手に取りたいと思わせてくれるものはそれだけでワクワクする。あのパンちゃんも、なんか特殊メイクが凝りすぎっていうか中の人が見えるっていうか動きが完全に人間っていうかショッカーの怪人にしか見えん…『牧神の午後』のヌレエフなんて(比べるのも変だけど)身ひとつでちゃんと妖しい半獣に見えるのに。でも、いっぱい賞もらってるそうだから、私の見る目がないだけ。
奇跡の海(ラース・フォン・トリアー/1996年/デンマーク)★★★☆☆
どすこい!と、気合いを入れて観ました。始まりが幸せな結婚式ってところで、ロマーヌ・ボーランジェ似の彼女がこれからどこまで落ちていくんだ…とドキドキ。ただあまりに心を鉄板で防御しすぎたせいか、他の監督作品に比べてダメージ…じゃなくてどうしようもなく迫ってくる心の奥に突き刺さるような感情はわいてこなかったです。全てが理解出来たというか、主役の女性も周りの人達にちゃんと認め愛されているし、普通に良い話だったような。あれ?違う?
ぼくセザール10歳半1m39cm/恐怖の報酬/霧の波止場
ぼくセザール10歳半1m39cm(リシャール・ベリ/2003年/フランス)★★★★☆
最初の傘のシーンでこれは好きかもって予感がしたとおり、すっごく良かったです。こういう子供目線の映画にありがちな、辛い現実とどう向き合うかとかいう面倒なこともおもしろく描けてたし、いろいろ話が詰め込まれているのに無駄なシーンもなくちゃんと整理されていて、どのシーンもおもしろかった。後であのぶっ飛んだ女性がアンナ・カリーナって知って、ぶっ飛んだ。この監督の映画をもっと観たい。
恐怖の報酬(アンリ=ジョルジュ・クルーゾー/1953年/フランス)★★★☆☆
怖い映画は苦手だけど勧められたので泣く泣く。そりゃニトロ(わずかな振動で爆発する液体)をトラックで運ぶってシチュエーションも怖いけど、四人の男達の恐怖っぷりが怖かったです。でもその極限状態での人間模様が素晴らしかった。酒場の喧嘩では根性負けしたルイージがいざ命に関わる状況になると勇敢に行動出来て、反対に勝ったジャンは怖じ気づいてどんどん心が折れていくという。イブ・モンタン演じる男はいろんな面ですごいんだけど、なんだかもうどうしたいのかわかんなかったなぁ。
霧の波止場(マルセル・カルネ/1938年/フランス)★★★★☆
うわ〜、良い映画だったよ〜。霧の風景もセリフも俳優もすべてが詩のようでした。だからこれはなにがどうなるってわけでもない、ただ通りすぎてゆく物語って感じがとても良かった。主人公はなんでそんなに見知らぬ人達から(犬からも)無条件で優しくされるんだろうとは思ったけど…その彼、最初見たとき、まさかこの地味な人があの有名なジャン・ギャバンでこの物語の主役ってわからなかった。パナマとパナマに集まる人々の存在感。ミシェル・モルガンの登場シーン、あのコートとベレー帽含めハッと息をのんだ。名作って言われてるものの中にも、私が退屈せず観られるものがあるんだな。