巴里の恋愛協奏曲/アワーミュージック/アニエスの浜辺

巴里の恋愛協奏曲 [DVD]アワーミュージック [DVD]アニエスの浜辺 [DVD]
●巴里の恋愛協奏曲(アラン・レネ/2003年/フランス)★★★☆☆
途中ちょっと飽きてきたけど、全体的に楽しく観れたし、楽しく観せるためだけに作られてると思うからそれでいいと思う。衣装がきれいで、混乱しつつ調和がとれてる感じも好き。ただフランソワ・オゾンの「8人の女たち」のミュージカルっぷりの方が好みです。比べるのはおかしいかな。
●アワーミュージック(ジャン=リュック・ゴダール/2004年/フランス・スイス)
すいません、私はこの映画を観るに値しない…無知すぎる。★なんてつけれません。それでも退屈せずあっという間に観れてしまうのは、映像と音楽の美しさ、なにより、ゴダールの映画を観ていると、なにかこの世の真実のようなものが聞けるのではないかと思って耳をすませてしまう。パレスチナの詩人の言葉が胸に残った。
●アニエスの浜辺(アニエス・ヴァルダ/2008年/フランス)★★★★★
アニエス・ヴァルダ自身のドキュメンタリー。観ている間、ずっとうれしいというかあたたかい気持ちで満たされてました。アニエス・ヴァルダの映画は数本しか観てないし、顔すらも知らなかったのですが、今回彼女の大事な部分に少し触れることが出来て、とても好きになりました。人柄が素晴らしい。若い頃、実家を出て最初にした仕事が三人の漁師と一ヶ月漁に出るとか、自宅から毎日90mの電気ケーブルを引っぱってって撮影をしていたら友人に「へその緒を切りたくないんだね」と言われたこととか、話のすべてが興味深い。もっとずっと彼女を見ていたい。「友人みんなの短編を撮りたい」そう。