雨のしのび逢い/クリクリのいた夏/しあわせ/スイミング・プール

雨のしのび逢い?(1960) (ユニバーサル・セレクション2008年第8弾) 【初回生産限定】 [DVD]クリクリのいた夏 [DVD]しあわせ [DVD]スイミング・プール 無修正版 [DVD]
雨のしのび逢いピーター・ブルック/1960年/フランス)★★★★☆
ジャン=ポール・ベルモンドジャンヌ・モローがしのび逢うラヴストーリィかぁ…と観てみました。何度となくくり返されたよくある物語のはずなのに、とても新鮮でした。少ないセリフに静かな風景、音楽と、どれも心地よかったし、ジャンヌ・モローの表情から目を離すことができなかったです。キスシーンすらないのだけど、それだけにふたりの抑えられた感情が伝わってきて、よかった。
クリクリのいた夏(ジャン・ベッケル/1999年/フランス)★★★☆☆
じいちゃんばあちゃんと子供たちがよかったです。大好きな映画 ''Gaspard et Robinson'' のシュザンヌ・フロンも出てた。途中からワインを飲みつつわりと楽しく観ていたような気がするけど、最後らへん「なんだよそれ〜」って思うことがあって一気に冷めた自分に地団駄。なぜもっとノレないんだろう。アンドレ・デュソリエが「来てよかった、来てよかった」とニコニコくり返すところがいいな。あとCriCri(クリクリ)って発音が無理…。
しあわせ(クロード・ルルーシュ/1998年/フランス)★★☆☆☆
部分的にはいいと思うところもあったし、登場人物たちの気持ちもわかりすぎるほどクリアだったけど、何に焦点を当てていいかわからず、もやもやした。観たときの体調が悪かったのか…喪失感という点では先週観た「まぼろし」のシャーロット・ランプリングの印象があまりにも強かったせいかも。
スイミング・プールフランソワ・オゾン/2003年/フランス・イギリス)★★★★☆
今さら私が言うこともないけど、オゾン監督とランプリングの相性はとてもいい、すばらしい。もうなんでもない場面でもずーっと観ていたと思う。もうなんでもない話でも良かったのに最後はあんなことになっちゃって、今ままでの全ての出来事を思い出そうと必死になりました。きちんと答えがあるミステリーではないこの夢の記号をたぐり寄せる感じ、こういうの好きだなぁ。